ワンピースは本当につまらなくなったのか

漫画・アニメ

結論から言う。

ワンピースのすべてがつまらなくなったではない。

しかし面白さをかき消すほどに感じる違和感がある。

俺はそれが許容できずにワンピースを読むのをやめた。

その違和感は単純で昔のように「毎週ワクワクしながら読む漫画」ではなくなってしまったと感じたからだ。

俺は連載初期からリアルタイムでワンピースを追ってきた。

最近のワンピースを読んでいると情報を頭に入れてるだけと思うことが増えてきた。

そしてわくわくしなくなった理由を自分なりに考えてみた。

絵がとにかく見づらい

これはネットでもたびたび指摘されていることだと思うけど今のワンピースはとにかく絵が見づらい。

キャラクターが豆粒くらいの大きさになっていたり、とにかく描き込みが多くて、1コマの中がごちゃっとしている。

イーストブルー編など昔のワンピースはルフィたちの表情がよく分かった。

誰が何をしているのかも直感的に理解できた。

それに比べると、最近のワンピースは1ページを見ただけで情報量が多すぎる。

漫画って、ページを開いた瞬間に「何が起きているのか」が分かることも大事だと思う。

今のワンピースは、その部分がかなり弱くなったように感じる。

匂わせが多すぎる

これも最近のワンピースを読んでいてかなり気になるところ。

知らないキャラクターの名前が突然会話の中に出てきたり「あの時の……!」みたいな匂わせがとにかく多い。

もちろん昔から伏線や匂わせが全くなかったわけではない。

アーロン編でカイドウの名前が出たり、ウイスキーピークでクロコダイルの名前が出たりもしていた。

ただ今ほど頻繁ではなかったと思う。

昔は「そんなやべえ」やつがいるのか」くらいだったものが今は「これも伏線?いいよもう」と思わせられる場面が多すぎる。

そして知らないキャラクターが出てくるたびに「いいからストーリー進めてくれよ」と考えることになる。

もちろん考察するのが好きな人にはたまらないだろう。

でも俺は、漫画を読んでいるときくらいはもう少し単純に「うわ、次どうなるんだろう!」とワクワクしたい。

とにかく話が進むのが遅い

これはもう、本当に遅い。

もちろん展開が早ければ面白いというわけではない。

じっくり描くことが必要な話もある。

それでも「さすがに遅すぎない?」

ワノ国編が終わるより、五条悟が封印されてから復活するまでのほうが早かったときは、正直ちょっと笑ってしまった。

単行本で考えても、

  • アラバスタ編:約5冊
  • 空島編:約7冊
  • ワノ国編:約14冊

という長さ。

当時は長い長いと言われていた空島編ですら7冊程度なのに、ワノ国は14冊。

もう少し短く畳めただろうさすがに。

ワノ国は尾田先生がずっと描きたかった話だったから、長くなるのもある程度は分かる。

問題はその後も長いこと。

エッグヘッド編も長かった。ベガパンクの配信長いよ

そして現在のエルバフ編も長い。

2024年頃に始まったエルバフ編が、もう2年近く続いている。

いやもういい加減、

ワンピースの正体を教えてくれ。と思ってしまう。

しかも最近は新しい映画の発表まであって、2029年公開予定の作品まであるらしい。

尾田先生2029年になってもワンピース終わってないんですか?

……いや冗談抜きでちょっと心配になってくる。

NTR・鬱展開が普通に胸糞悪い

これは完全に俺個人の好みの話でもある。

くまとボニーの話を読んだとき、

「ワンピースでこれやるのかぁ……」

と思った。

正直、あまり好きじゃなかった。

そしてエルバフ編でも、またそういう方向の展開が出てくる。

天竜人の残酷さを描きたいのは分かる。

「こいつらは本当にどうしようもない存在なんだ」と読者に思わせたいのも分かる。

でも、

NTRはダメなんだよ、俺は。

胸糞悪いだけなんですよ。

天竜人の非道さを表現する方法なんて、他にもいくらでもあるだろうと思ってしまう。

あらゆるキャラクターに違和感を覚える

正直、2年後編になってからかなり早い段階で違和感を覚えた。

例えばジンベエに諭されたルフィが、

「仲間がいる」

ということを再確認した直後、偽物の麦わらの一味を本物と間違える。

いや間違えないでくれるかな。

もちろん細かい部分を挙げればキリがない。

でも最近、昔から好きだったキャラクターの言動に「ん?」と思うことが増えた。

エルバフ編のウソップなんかもそう。

あれだけリトルガーデンでエルバフについて熱弁していたんだから、もっとウソップが活躍してもいいじゃないか。

なのに結局ウソップやナミは前半の海と同じように「キャーキャー言いながら逃げる枠」になっているように感じる。

ナミなんて露骨に「可愛いキャラ」になってしまった。

アーロン編で自分の手の甲を突き刺してウソップを殺したように見せかけたあのナミはどこへ行ったんだ。

あの頃のナミめちゃくちゃ格好良かったんだよ。

ゾロにも違和感を覚えることがある。

ベガパンクが死んだときの「じじい一人死なせたぐれえで」というような言葉も

「そんなこと言う奴だったっけ?」と思ってしまった。

そしてシャンクスの左腕についても、

「ひょっとしてわざと食わせたんじゃないのか?」と思わせるような設定が出てきた。

いや……。

悲しいですよ、俺は。

あの頃のシャンクスを返してくれ。

あと早くスモーカー出してもらっていいですか?

……いや、やっぱり出なくていいです。

キャラ改変されまくりそうなので。

モブのリアクションがうるさい

これも最近のワンピースでかなり気になる。

「え~~~~!?」

「○○が××した~~~!?」

「なんだと~~~~!?」

みたいなリアクション。

いや分かったから。

ちょっと静かにしてくれ。

モブキャラがいちいち驚いてくれるせいで緊張感がなくなる。

そしてそのリアクションのためにコマも使う。

昔のワンピースにも当然こういう描写はあった。

でも最近は特に多く感じる。

重要な場面では周囲が静かなほうが怖かったり、緊張感が出たりする。

何でもかんでもモブに、

「えええええ!?」

と言わせればいいというものでもないと思う。

俺の好きなルフィはもういない

二かになってからの常にふざけているようなルフィを見ると、やっぱり違和感がある。

俺の中でルフィというキャラクターは、「勉強はできないけど、たまにとんでもなく核心を突くことを言う奴」だった。

アーロンパークでナミの部屋を壊したとき。

ワポルに撃たれた海賊旗を握りながら、

「ほらな、折れねェ」

と言ったとき。

クロコダイルをぶっ飛ばす前に、

「お前が誰だろうと、俺はお前を越えていく」

と言ったとき。

こういうルフィが俺は大好きだった。

間違いなく、俺の中ではベスト主人公の一人だった。

それが最近のルフィは、アヒャアヒャ笑って、ギャバンをくそじじいと罵って、ずっとふざけながら戦っている。

もちろん、今のルフィが好きな人もいるだろう。

それは否定しない。

でも俺からすると「お前、誰だよ。本当にルフィか?」となってしまう。

お願いだから前半の海のルフィを返してください。

そもそも、冒険していない

結局、俺が今のワンピースに一番感じている違和感はこれなのかもしれない。

冒険してない。

俺が昔のワンピースで好きだったのは、何も大きな戦いだけじゃない。

船の上で巨大な海王類に遭遇する。

突然、異常気象に巻き込まれる。

見たこともない不思議な島を見つける。

よく分からない生物と出会う。

そういう「次に何が起こるか分からない」という感覚が大好きだった。

「この先に何があるんだろう?」

「この島には何があるんだろう?」

「どんな奴がいるんだろう?」

そういうワクワク。

これこそが俺にとってのワンピースだった。

でも最近は、

世界政府がどうこう。

空白の100年がどうこう。

神の騎士団がどうこう。

あのキャラクターが実は○○と関係していて……。

とにかく世界の設定や謎を追いかける話が多い。

冒険のワクワクが薄くなってしまった。

もっと冒険しようぜ。

巻末コメントにも違和感

休載そのものについては、俺は別に何とも思わない。

むしろ休んでほしい。

体調管理でもいい。

取材でもいい。

リフレッシュでもいい。

しっかり休んで、また面白い漫画を描いてくれるならそれでいい。

ただ芸能人と遊んだアピールとかは別に求めてないっす。

俺が知りたいのは、尾田先生が誰と遊んだかではなく、

次の週にワンピースで何が起きるのかだから。

メディアミックスも明らかにキャパオーバーに見える

そして最後。

実写、いりません。

新作アニメも、正直求めていません。

もちろん、ワンピースという巨大コンテンツだから、尾田先生一人の意思だけで全部を決められるわけではないと思う。

出版社や制作会社、スポンサーなど、いろいろな事情があるだろう。

それは分かっている。

ただ、尾田先生が実写やアニメなどに関わっているという話を見るたびに、

「その時間、漫画に使えないのか?」

と思ってしまう。

俺たちが見たいのは、実写ワンピースでも、新作アニメでもない。

ジャンプを開いたときに「今週のワンピース、めちゃくちゃ面白かった!」と思えることなんだよ。

ルフィたちが船に乗って、知らない島へ行って、変な奴と出会って、仲間とくだらないことで笑って、最後にはとんでもない冒険に巻き込まれる。

俺が見たいのは、それなんだ。

終わりに

ここまで色々書いたけど、最初に戻ろう。

ワンピースは本当につまらなくなったのか?

今でも面白い部分はある。

世界の謎も気になる。

ワンピースの正体だって知りたい。

最終章がどういう結末を迎えるのかも気になる。

それでも俺は、読むのをやめた。

今のワンピースは、設定を知る面白さがある。

伏線を考察する面白さもある。

世界の歴史を知る面白さもある。

でも俺が昔ワンピースに求めていたのは、それじゃなかった。

もっと単純なものだった。

「次はどんな島なんだろう」

「どんな敵が出てくるんだろう」

「この先で何が起こるんだろう」

という、

子供の頃のようなワクワク。

俺はそれが好きだった。

俺はワンピースが嫌いになったわけじゃない。

むしろ好きだったからこそ、こう思う。

お願いだから、もう一度冒険してくれ。

ワンピースの正体も知りたい。

世界の謎も知りたい。

最終回だって見届けたい。

でもその前に、

俺はもう一度、ルフィたちと一緒に「冒険」をしたい。

それが俺の読みたかったワンピースだった。

本来こういう言い方をするのは嫌いだがめちゃくちゃ大好きだったワンピースだからこそこう言わせてもらう

「もうワンピースがNARUTOを越えることはない」

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